2009年、インターネット空間だけに存在する新しい通貨としてビットコインが誕生した。ビットコインの価値は認知度が上がるにつれて爆発的に上昇し、利益を求めて多くの人がマイニング(採掘)に参加するようになった。ただ、マイニングにはコンピューターによる膨大な量の計算処理が必要で、電力消費量の大きさや地球環境への負荷も懸念されている。
本作「Watt is Money?」ではライゾマティクスが日本経済新聞社と英フィナンシャル・タイムズ社と組み、ビットコインの電力消費による環境負荷を可視化。ビットコインの現在の課題を理解し、暗号資産(仮想通貨)の未来を考えるヒントを提供する。
制作にあたっては、英ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センター(CCAF)からビットコインのマイニングが消費する電力構成を分析した最新の研究成果の提供を受けた。