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‘Watt is Money?’ -「報道×アート」ライゾマティクスが日経とイギリス Financial Timesとコラボレーション

September 20, 2022

暗号資産と環境負荷をテーマに映像作品

ライゾマティクスは、日本経済新聞社と英フィナンシャル・タイムズ社と組み、ビジュアルジャーナリズムの新たな領域に挑むプロジェクトに参加します。

以下、日本経済新聞社プレスリリースより引用


本作品「Watt is Money?」は、暗号資産(仮想通貨)の代表格である「ビットコイン」の採掘(マイニング)に必要な電力消費量とその環境負荷に焦点をあてた映像作品です。

制作にあたっては、世界各地でおこなわれているマイニングの電力消費量に関する独自のデータベース「Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index」を公開している英ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センター(CCAF)の協力を得ました。そもそもマイニングとは何か、なぜ大量の電力を必要とするのかといった疑問についてもわかりやすい説明を試みています。
日本経済新聞社は近年、多様なデータを分析してニュースをあぶり出す「データジャーナリズム」や、動画や地図情報、衛星写真などを駆使した「ビジュアルジャーナリズム」に力を入れてきました。フィナンシャル・タイムスは4年前から外部のアーティストとのコラボレーションによる映像コンテンツを「FT Standpoint」シリーズとして展開しており、今回はその最新作となります。
「Watt is Money?」は9月27日〜28日の2日間、東京・表参道のイベントスペース「WALL&WALL」で先行公開後、日経電子版とFT.comにそれぞれ掲載します。その後、ロンドンとニューヨークでも展示イベントを開催する予定です。
日本経済新聞社の江村亮一編集データビジュアルセンター長は次のように述べています。「ライゾマティクスの力を借りてこのテーマを掘り下げ、またフィナンシャル・タイムスとの編集分野における協力関係を一段と深めることができることを嬉しく思います」
「FT Standpoint」シリーズのプロデューサー、Juliet Riddell氏は、次のように述べています。「私たちはライゾマティクスと協力して、これまで見た中で最も破壊的な金融技術の1つであるこの物語を伝えたいと思いました。新たなデータと独自のビジュアルで視聴者の関心を引き、情報を提供することで、編集局とアートの長所を融合させたいと考えています」
ライゾマティクス主宰 真鍋大度は次のように述べています。「暗号資産、AIなど様々な技術がものすごいスピードで社会実装されています。イノベーションが環境に与える影響はどのようなものでしょうか。私たちは未来に向けて今どういった行動を起こすべきでしょうか。本プロジェクトを通じて生まれた問題意識を皆様と共有できればと思います」

【会場】
WALL&WALL
東京都港区南青山3-18-19 フェスタ表参道ビルB1F(地下鉄表参道駅徒歩1分)

【会期】
9月27日(火)11:00~18:30
9月28日(水)11:00~18:00

【入場】無料

日本経済新聞社について
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ライゾマティクスについて
技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心にハード・ソフトの開発からオペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行うアーティスト、デザイナー、エンジニアによるクリエイティブチームです。外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表しています。

本件に対する問い合わせ 日本経済新聞社 広報室 TEL:(03)3270-0251 (代表)

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