Release

Fencing Visualized Data Archive オープン

August 07, 2023

[スポーツ × テクノロジー]
AI、深層学習を通してフェンシングの
圧倒的技術を可視化するプロジェクトのデータを公開。
3Dでリアルタイムに操作する。

人間の視覚では追いきれないフェンシングの剣先を検出し、
即時に軌跡のビジュアライズを行う
Fencing Visualized Project を楽しむ。

ライゾマティクスは、スポーツ観戦をテクノロジーの力でアップデートする「Fencing Visualized Project 」を通して取得した80得点分のデータを公開する「Fencing Visualized Data Archive」を8月7日(月)にオープンしました。
本サイトでは、ユーザーが視点を自由に動かして選手と剣先の動きを鑑賞し、スピーディで迫力のある選手の動きや高度な技術を楽しむことができます。


Fencing Visualized Data Archive https://fencing.rhizomatiks.com/

(ヨミ:フェンシング・ヴィジュアライズド・データ・アーカイブ)


◾️本サイトのポイント
[1]2012年にスタートした <スポーツ×テクノロジー>のプロジェクトから誕生。
本サイト「Fencing Visualized Data Archive」は、2012年よりライゾマティクスとDentsu Lab Tokyoが共同開発で取り組んで来たスポーツ観戦をテクノロジーの力でアップデートするプロジェクト「Fencing Visualized Project 」を通して取得した膨大なデータを公開するものです。
同プロジェクトでは、選手のスピーディーで迫力ある動きと高度な技術、そして人間の視覚では追いきれない剣の動きをテクノロジーの力で可視化し、 フェンシングをよりわかりやすく、魅力的に見せることを目指してきました。今回オープンするサイトでは、2019年高円宮杯 World Cupの試合のデータをもとに、AIを駆使し、試合会場で選手と剣先の動きをリアルタイムで解析し、剣の位置や選手の姿勢などの情報を取得していたものを、新たなビジュアリゼーション映像を制作、3Dでリアルタイムに操作をすることができ自由に視点を選ぶことができるインタラクティブなコンテンツにしました。

[2] 2023年5月に「認識処理装置、認識処理プログラム、認識処理方法及びビジュアライズシステム」の特許を取得したばかりの「Fencing Visualized Project」に触れる。
このサイトの基幹技術「Fencing Visualized Project」では、フェンシングをはじめとした棒状の器具の動き及びその所持者の動きを認識・処理する装置とプログラム、及びビジュアライズするシステムで2023年5月26日に<特許>を取得*しました。 細い剣先の位置を特定してトラッキングし、リアルタイムでARで合成・可視化するという一連のデジタルテクノロジーを、「Fencing Visualized Data Archive」では、より多くの方にお楽しみいただくことができます。
本ウェブサイトを通して、テクノロジーは他のスポーツやエンターテイメントなど様々な分野の活性化へとつながる可能性が見えてくることでしょう。
*特許番号7281767号


◾️プロジェクト
Fencing Visualized Project / Fencing tracking and visualization system
2013年、日本人初のオリンピックメダリスト太田雄貴選手とDentsu Lab Toyoが、これからのスポーツ観戦をテクノロジーの力でアップデートするための研究開発プロジェクトを企画。「Fencing Visualized Project」をスタートし、フェンシングをよりわかりやすく、魅力的に見せることをテーマに、ライゾマティクスが剣先を可視化するアイディアを提案。プロトタイプの実装を担い、基幹技術として「Fencing tracking and visualization system」を開発している。2012年から様々な開発プロセスを経て、現在は深層学習を用いることで、マーカレスで剣先を可視化。人間の視覚では追いきれない剣先を検出し、さらに、リアルタイムでAR合成し即時に軌跡のビジュアライズを行っている。
Fencing tracking and visualization system ウェブサhttps://research.rhizomatiks.com/s/works/fencing_tracking/

写真:「Fencing Visualized Project」 2013年〜
H.I.H. Prince Takamado Trrophy JAL Presents, Fencing WOrld CUp 2019, 
共同開発:Dentsu Lab Tokyo


◾️アーティスト
Rhizomatiks https://rhizomatiks.com/
ライゾマティクスは、技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行うクリエイティブチーム。アーティスト、デザイナー、エンジニアで構成され、ハード・ソフトの開発からオペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持つ。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表している。2023年10月、虎ノ門ヒルズステーションタワー TOKYO NODEの開館記念企画第一弾 “Syn : 身体感覚の新たな地平” by Rhizomatiks × ELEVENPLAYを発表。https://tokyonode.jp/en/event/

■本サイトのお問い合わせ https://fencing.rhizomatiks.com/contact

■本件について広報のお問い合わせ先 ライゾマティクス・広報担当 press@rhizomatiks.com

写真はこちらよりダウンロードいただけます。 Fencing Visualized Data Archive 写真素材