Deleted Reality 2025

中国美術学院
December 09, 2025

中国・杭州のYuhang Art Museumで開催されたChina Hangzhou Art and Technology Biennale 2025にてDeleted Reality 2025を展示した。

本作は肉眼ではただ白く発光するパネル。スマートフォンのカメラを通して見ると、画面にはさまざまな色のストライプが浮かび上がる。
高速現象を観察するための装置として一般にはハイスピードカメラが用いられるが、こうした機器は高価で日常的に扱えるものではない。本作品では、誰もが持つスマートフォンを利用することで、人間の知覚を超えた高速度の現象を手軽に体験できるようにしている。
スマートフォンの多くは「ローリングシャッター方式」を採用しており、撮像素子の各ラインがわずかな時間差で読み出される。そのため、1枚の写真の中には実際には異なる時間の断片が織り込まれている。この特性を応用し、本作品では独自開発した高速点滅LEDを用いて、肉眼では捉えられない現実を可視化する。

展覧会名: China Hangzhou Art and Technology Biennale 2025
会場: Yuhang Art Museum
会期: 2025年10月18日(土)– 12月18日(木)
(《Deleted Reality 2025》の展示は11月28日まで)

主催: 中共浙江省委宣伝部、中国美術家協会、浙江省文化広電和旅遊庁、浙江省文学芸術界連合会、中国美術学院
後援: 之江実験室、杭州市余杭区人民政府、杭州市文化広電和旅遊局
運営: 浙江省美術家協会、中国美術学院創新設計学院、中国美術学院美術館、杭州市良渚新城管理委員会、余杭美術館
Credit
Creative Direction : Daito Manabe, Motoi Ishibashi
Technical Direction : Motoi Ishibashi
Circuit Design : Yuta Asai
Product Design : Motoi Ishibashi, Toshitaka Mochizuki
Sound Design : Daito Manabe
Project Management : Tomoyo Obata
Produce : Takao Inoue