Release

ENDLESS IMAGINARY

March 26, 2021

ライゾマティクスと若手アーティストが超大型3画面プロジェクションで挑戦するイマーシブな空間

次世代を担うクリエイターの育成支援を積極的に行ってきたライゾマティクスが公募で選出した4名の若手アーティストとともに、パナソニックセンター東京(4月1日〜 4日)と特設オンラインサイト(4月1日〜28日)で展覧会を開催します。
選出されたのは奥山裕大、浪川洪作、細野竜矢、劉宇湖の20〜24歳の4名です。本展で彼らは、真鍋大度と石橋素によるサーベイやリサーチのフォロー、制作ツールの共有、そしてインスタレーション化の指導を受けつつ、本展のために撮影した演出振付家MIKIKO率いるダンスカンパニー「ELEVENPLAY」のダンサーの映像素材を使用して超大型3画面構成で新作大型プロジェクション作品を制作・発表する機会をライゾマティクスと共有します。
デジタルクリエイションの最前線では、VRデバイスの普及やプロジェクターのスペックの向上、低廉化に伴いイマーシブなコンテンツの制作や発表ができる環境は多くなってきた一方で、未だ、若手アーティストにとっては大きな空間で大量のプロジェクターを使用したインスタレーションを実現する機会が少ない状況です。それを踏まえて、今回、世界各地で作品発表をしてきたライゾマティクスは、彼らに対してオープンな作品アウトプットの場を創出することにいたしました。
常に技術と表現の新しい可能性を模索し続け、国際的な舞台で作品発表をし続けるライゾマティクスが、次世代に開かれた創発&創出の環境を提案する本展をどうぞご期待ください。

ライゾマティクスと若手アーティストが超大型3画面プロジェクションで挑戦するイマーシブな空間

本展でライゾマティクスは、昨年春の公募で選出された若手アーティスト4名とともに新作大型プロジェクション作品を発表します。
素材には、ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」 のダンサーのモーションキャプチャデータと、グリーンバックで撮影した影像を使用し、会場に設置した超大型3画面プロジェクションでイマーシブな展示を実現します。( 1作品 5.5分 /全5作品 / 作品展示28分 オフライン会場は入替制で鑑賞)
また、本展に際し、若手アーティストの作品制作については、ライゾマティクスの真鍋大度と石橋素が必要なサーベイやリサーチをサポートします。

オンラインとオフラインで楽しむ

今回は、COVID-19以降の鑑賞環境として2つの鑑賞方法を用意します。
オフラインのパナソニックセンターでは、パナソニックのDLP®*方式 SOLID SHINE**レーザープロジェクター3台を使用し、没入感のある空間演出を可能にしました。ここでアーティストはこの超大型プロジェクションによるイマーシブな空間で最先端の映像表現を発表します。
また、オンラインでは同様の内容を鑑賞者のデバイスからも作品をご覧いただけるようにいたしました。

次世代のクリエイターの育成を続けるライゾマティクスが設立15周年を迎え、次世代を担う若手クリエイターに作品制作と発表の場を広く提供いたします。どうぞご注目ください

*DLP®(Digital Light Processing)、DLP®チップ、DLPメダリオンロゴはテキサス・インスツルメンツ社の登録商標です。
**SOLOD SHINEはパナソニック株式会社の商標です。

アーティストプロフィール(五十音順)

若手アーティスト(公募枠)

奥山裕大 (オクヤマユウタ)
筑波大学情報メディア創成学類在学。プログラミングを用いた視覚表現の追及をしている。
https://yutaokuyama.dev/

浪川洪作(ナミカワコウサク)
システムから表現、マネジメントからエンジニア、クリエイターまで、プログラミングをバックボーンに分野・職域にとらわれずに、デジタル技術を用いた制作活動・表現と向き合う。システムや技術の特性を活かした表現、また様々な技術を組み合わせた表現に関心がある。 
https://github.com/73-ch

細野竜矢(ホソノタツヤ)

2000年小田原市生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科情報デザインコース在学。
大学では映像やプログラミングを中心に鑑賞者に与える体験のデザインや、テーマを持って様々なメディアを横断する表現を学んでいる。現在は映像を媒介に様々な表現を展開。無意識化された日常から音などのデジタルなデータを取得し、改めて視覚的な表像に変換することで鑑賞者に日常から逸脱した感覚を与えることを目指す。
http://tatsuyahosono.com

劉宇湖(リュウイホ)
東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻知能システム情報学研究室所属(2021年3月時点)。東京大学工学部機械情報工学科卒業。研究分野はヒューマンコンピュータインタラクション、ヴァーチャルリアリティおよびハプティクス。興味は工学と心理学を組合わせることによる人間の知覚のデザイン。
https://valeroso222.github.io/

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ライゾマティクス
技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に、ハード・ソフトの開発から、オペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行う。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表している。

開催概要

オフライン
会場:パナソニックセンター(東京都江東区有明3丁目5番1号)
日時:2021年4月1日(木)〜 4日(日) 10:00〜18:00
料金:一般 1,000円/25歳以下 500円 ※未就学児無料
※1回につき49名までの入場制限をさせていただきます。チケットはお早めにお買い求めください。

オンライン
会場:特設オンライン会場https://rhizomatiks.zaiko.io/
日時:2021年4月1日(木)10:00〜 28日(金) 23:59
料金:¥500

チケット情報
発売日:2021年3月26日(日)10:00~
販売先:https://rhizomatiks.zaiko.io/
その他、詳細はhttps://rhizomatiks.zaiko.io/ をご確認ください。

■トークイベント
第一部「未来の映像表現環境、コロナ禍の話、その他、作品について」
登壇者:真鍋大度、堀井哲史、奥山裕大、浪川洪作、細野竜矢、劉宇湖、and more
モデレータ:塚田ありな

第二部:「ソウゾウするちから×これからの関係性 –through Technology-(仮)」
登壇者:井上翔宇/柏原貴之/石田暁基/木村文香(パナソニック株式会社)、真鍋大度

日時:4月2日(金)
会場:特設オンライン会場内 https://rhizomatiks.zaiko.io/
料金:500円(税込)※チケットは上記サイト内で販売します。

企画・主催:ライゾマティクス
制作:TOW CO., LTD.
機材協力:パナソニック株式会社
会場協力:パナソニックセンター東京
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京