2022年10月21日(金)19:00開演/22日(土)14:00開演
COOL JAPAN PARK OSAKA WW HALL(大阪市中央区大阪城3番6号)
真鍋大度・石橋素率いるライゾマティクスは、ダンスカンパニー ELEVENPLAYと演出振付家のMIKIKO、アーティストカイル・マクドナルドによるダンス作品“discrete figures” (2018年初演)を、10月21日、22日の2日間にわたって大阪で再演します。本作は、AIや機械学習などを駆使し、数学的・集合知的な方法を通して身体の動き(ムーブメント)をつくり出すダンスパフォーマンスで、2018年に発表後、ニューヨーク/サンフランシスコ(アメリカ)、バルセロナ/マドリード(スぺイン)、モントリオール(カナダ)、リエージュ(ベルギー)、デュッセルドルフ(ドイツ)、アイントホーフェン(オランダ)、札幌、東京、など全7カ国10都市を巡回し、各地で多くの観客を魅了してきました。本公演は、2022年春、ライゾマティクス 真鍋大度が大阪芸術大学アートサイエンス学科 客員教授 就任を機に、大阪芸術大学アートサイエンス学科による主催、大阪府・大阪市・大阪文化芸術創出事業実行委員会の共催のもと開催いたします。
2018年初演、世界を巡回。3年の歳月を経てスペシャルエディションを再演。
本作は、2018年、初演から2年をかけて世界7カ国10都市を巡回し、3年ぶりの再演となります。世界各都市から招聘を受け、ワールドツアーを実現しました。
“ダンサーが自らのバーチャルな影とインタラクトする、言わば未来の頂点”
— Alain Mongeau – MUTEK設立者/ディレクター(モントリオール/カナダ)
‘discrete figures’アメリカ初演は、鑑賞者から絶賛を浴びた。ダンスとテクノロジーが見事に融合し、ダンス関係者はそのクオリティの高さに惹きつけられ、シリコンバレーのデベロッパーはコンピュータービジョンの高度な使い方に目を見張った。
Josette Melchor – Gray Area エグゼクティブディレクター(サンフランシスコ/USA)
純粋な状態で「共生」するデジタルと身体の美しさ。ライゾマティクスとELEVENPLAYのその「共生」が本作で驚異的なレベルに達した。
Salvador Rey – SónarPLANTAプロジェクトマネージャー/音楽家/作家(バルセロナ/スペイン)
2019年には、第22回文化庁メィア芸術祭アート部門において優秀賞を受賞。今回は2019年10月の札幌芸術劇場hitaru・2019年12月のMUTEK JPで披露したスペシャルエディションの再演を行います。
参考 >> ELEVENPLAY×Rhizomatiks Research×Kyle McDonald “discrete figures” (2018年)ウェブサイト https://research.rhizomatiks.com/s/works/discrete_figures/
数学的・集合地的視点やテクノロジーからアプローチする身体表現。
本作は、身体表現と数学を接近させたものです。数学によって分析的に生み出される身体像や所作の運動表現と生身の身体との関係性をドローンやAI、機械学習を通じて新たに構築することによって、機械が生み出すダンス表現の軌跡とも言えます。
また、舞台上のスクリーンに出現するバーチャルなダンサーとリアルなダンサーによる踊りも見どころです。マーカーレスモーションキャプチャーによる姿勢推定や、フォトグラメトリーを使用したグラフィック生成を通して生まれたバーチャルなダンサーの踊りは、スクリーンの向こうの世界と、我々の生きる世界とを交差させ、観るものの感覚を揺さぶります。
新しいクリエイティブを担う人材へ向けて
2022年春、ライゾマティクスを主宰する真鍋大度が大阪芸術大学アートサイエンス学科 客員教授に就任しました。同学科は、現代のさまざまなテクノロジーを使ってアート表現やアートプロジェクトを行うとともに、社会の課題解決にもつなげていくことを目指しています。
世界を巡回してきた本作の上演は、これからクリエイティブな世界へと歩みを進める若き才能たちに対して作品に触れる機会を創出すると同時に、1日目はアーティスト自身から作品を紹介するポストパフォーマンストークを、2日目に大阪芸術大学の学生を対象に舞台上でハンズオン特別実習も開催することで、アーティストの真鍋大度と石橋素、そして、演出振付家のMIKIKOと本作を手がけた本人からクリエーションについて学ぶ体験を提供します。
■アーティストプロフィール
MIKIKO(ステージディレクション | コレオグラファー)
演出振付家。ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」主宰。
Perfume,BABYMETALの振付・ライブ演出をはじめ、様々なMV・CM・舞台などの振付を行う。メディアアートのシーンでも国内外で評価が高く、新しいテクノロジーをエンターテインメントに昇華させる技術を持つ演出家として、ジャンルを超えた様々なクリエーターとのコラボレーションを行っている。
真鍋大度(アーティスティックディレクション | 音楽 | ライティング | インタラクションデザイン | ソフトウェアエンジニアリング)
2006年Rhizomatiks 設立。身近な現象や素材を異なる目線で捉え直し、組み合わせることで作品を制作。高解像度、高臨場感といったリッチな表現を目指すのでなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目し、様々な領域で活動している。
石橋素(テクニカルディレクション | ハードウェアエンジニアリング)
1975年静岡県⽣まれ。エンジニア∕アーティスト。 東京⼯業⼤学制御システム⼯学科、国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS) 卒。 デバイス制作を主軸に、数多くの広告プロジェクトやアート作品制作、ワークショップ、ミュージックビデオ制作など精⼒的に活動を⾏う。
過去に、Ars Electronica 優秀賞、⽂化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。2015年よりアート、テクノロジー、エンターテイメントを活動の中⼼とした研究開発部⾨「Rhizomatiks Research」を真鍋⼤度と共同主宰する。
ELEVENPLAY
MIKIKO率いるダンスカンパニー。女性ダンサーのみで編成されており、舞台、映像、スチールなど、表現の場を様々に持つ。Rhizomatiksとのコラボレーションを多く行っており、”Sónar Festival”,”Festival Internacional Cervantino”, “MUTEK MEXICO””MUTEK Montréal “”Gray Area Festival”に招聘されるなど、活躍の場を海外にも広げ、精力的に活動している。
Kyle McDonald(マシーンラーニングディレクション)
1985年生まれ。アーティスト。openFrameworksなどのアートとエンジニアリングのためのツールキット開発に関わるほか、アーティストが新しいアルゴリズムを創造的に使うことができるようなツールの構築に注力している。活動においてはプロセスを重視し、プロジェクトが完了する前からアイデアなどを公開し、共有している。代表作に《People Staring at Computers [2011] 、《Light Leaks [2013] 、《群衆を書き尽くす》 [2015]、《How We Act Together》 [2016]など。
ライゾマティクス(企画・制作)
ライゾマティクスは、技術と表現の新しい可能性を探求し、研究開発要素の強い実験的なプロジェクトを中心に、ハード・ソフトの開発からオペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながらR&Dプロジェクトや作品制作を行うアーティスト、デザイナー、エンジニアによるクリエイティブチーム。また、外部のアーティストや研究者・科学者などとのコラボレーションワークを通じ、カッティングエッジな表現作品、研究を世の中に発表している。
■公演情報
日時:2022年10月21日(金)18:00開場 19:00開演/22日(土)13:00開場 14:00開演
※21日は、一般向けポストパフォーマンストークを実施。(登壇者:MIKIKO・真鍋大度・石橋素)
※22日は、大阪芸術大学生限定のハンズオン特別実習を実施。(登壇者:真鍋大度・花井裕也・石川紗季・石橋素ほか)本公演のクリエーションについてアーティスト自ら解説します。ご取材ご希望の方は メールアドレス までお知らせください。
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WW HALL(大阪市中央区大阪城3番6号)
https://cjpo.jp
チケット情報:
料金:一般4000円 U25 1000円 ※共に税込 ※全席自由
販売:https://df2022.peatix.com ※9月13日12:00〜発売開始
主催:大阪芸術大学アートサイエンス学科
共催:大阪府・大阪市・大阪文化芸術創出事業実行委員会
プロデュース:一般社団法人 コミュニケーション・デザイン・センター
企画・制作:ライゾマティクス
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